晴れた日、外を歩いていると洗濯物の香りが風に乗ってきた。 幼い頃に感じたあの安心感、それに似ていた。 静謐な熱が好きだ。 目の奥に蓄えている熱量、なにかの機会に晒されることで溢れ出す魂。 静かなるものほど、その波は高くうねる。 沈黙とは力だ。 町の匂いには、波乱が見え隠れする。
2014.12.14
Photo, 思想